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それは、アテナとの聖戦が終了して平和になった冥界でのティータイム。 ちなみに参加者は冥王ハーデス、臣下の双子神と夢の四神、秘書ポジションのヘカーテ、遊びに来ていた双子神の妹エリス。 この日、最初の爆弾を落としたのはエリスだった。 エリス 「ところでさー、この間秋葉原に行った時に面白いもの買ってきたんだよね。見る?見る?」 タナトス 「要するに見せたいのだろう。秋葉原と言うとオタク関係か?電機関係か?」 エリス 「お、兄貴も日本の事情に詳しくなってきたねー。ご明察っ、オタク関係だよ!(鞄ごそごそ)」 タナトス 「(メイドのコスプレ衣装とかではないだろうな…)」 エリス 「じゃーん!おっぱいマウスパッド〜〜!!(某ネコ型ロボット風)」 男神一同 「………(唖然)」 ヘカーテ 「何だそれは?」 唯一ヘカーテだけが興味津々という顔でマウスパッドを受け取り、しげしげ眺め、おっぱい部分をむにむにと触り、マウスを使う時のように手首の下に置き、ほほーと感心のため息をついた。 ヘカーテ 「見た目は突っ込みどころ満載だが、手首の当たりが柔らかくて長時間ネットゲームをする時には重宝しそうだぞ」 エリス 「分かってないなぁヘカーテさん。それは手首の下に置くんじゃなくて、疲れた時に揉んで癒されるものなんだよ」 ヘカーテ 「ほぉ〜」 ヒュプノス 「エリス…お前、自分の行動と言動に何か疑問を感じぬのか」 エリス 「えっ…と…(きょとん顔)…女の私が女の子キャラのマウスパッド買ったらおかしい、とか??」 タナトス 「………。今更そんなもの面白くも珍しくもなかろう。威張って出すほどのモノか?(辛うじてツッコミ)」 エリス 「お、兄貴ってばさすが、鋭いツッコミだね。でもこれは普通のと違うんだなー。なんと、おっぱい先端の突起付きだよ!!」 男神一同 「……………(微妙な顔でフリーズ、ひたすら絶句)」 ヘカーテ 「おおっ、本当だ!芸が細かいな!(感激)」 もはやつっこむ気力も失せた男性陣は、盛り上がる女性ふたりとは正反対に黙々とおやつを口に運んでいたが。 …本日二回目の爆弾を落としたのはヘカーテだった。 ヘカーテ 「私もこういうマウスパッド作ってみたいな」 タナトス 「は?(凄まじく嫌な確信)」 ハーデス 「そ…それは、誰…誰を、モデルにしてだ?(凄まじく嫌な不安)」 ヒュプノス 「もちろん、ヘカーテ様がお好きな漫画かアニメかゲームかの女性キャラですよね?(凄まじく嫌な予感)」 ヘカーテ 「んー…(男性陣の反応に不満げな思案顔)」 エリス 「兄貴達ってば、ヘカーテさん目の前にして何寝ぼけたこと言ってんの!やるならヘカーテさんのマウスパッド一択!選択の余地なんてないでしょ!(大イバリ)」 男神一同 「馬鹿を言えー!!!!!(全員超真顔)」 ヘカーテは複雑な顔で色々な角度からマウスパッドを眺め、溜め息をついてエリスに返した。 冷静になってよく考えて、おっぱいマウスパッドを作るなど馬鹿らしいと気付いてくれたのだろうと男性陣は安心しかけたが。 ヘカーテ 「肝心の胸がこんな貧相ではな…これではお前かベルセフォネーだ」 男神一同 「(気にするのはそこか!まあ馬鹿なことをせずに話が流れてくれれば良しとするか)」 エリス 「あ、その点は心配ないよ。胸部分のサイズは選べるし、もっと大きいのもちゃんとあるから」 ヘカーテ 「そうなのか!じゃあ後から詳しく聞かせてもらうかな」 エリス 「まっかせといて!」 男神一同 「(まさかとは思うが本当にやるのか…?)」 後日。 ヘカーテに呼び出されて彼女の神殿に向かった男神一同は、神殿入口に置かれた段ボールを見た途端に逃げ出したくなった。中身が何なのか薄々察しがついたからである。 逃げても無駄…と言うかもっと面倒なことになるのは経験上良く知っているので、微妙な顔のまま突っ立っていると、ヘカーテが輝くような笑顔を見せた。 ヘカーテ 「皆、喜べ!ついに私のマウスパッドが納品されたぞ!」 男神一同 「………(本当にやったのかこの人は…)」 ヘカーテ 「エリスや業者とも試作や相談を重ねて作った力作だからな、さーてどんな出来かな〜(鼻歌歌いながら段ボールバリバリ)」 男神一同 「………(ここまで来ると怖いもの見たさで覗き込む)」 ヘカーテ 「おおっ!(感激)」 男神一同 「………(絶句)」 段ボールには、色っぽいポーズをとったヘカーテのおっぱいマウスパッドが山のように入っていた。 ヘカーテはひとつ取り出してしげしげ眺め、胸部分のボリュームに満足そうに頷いた。手首の下に敷いたら楽になるどころか疲れそうな大きさだ。 ヘカーテ 「さ、お前達にも分けてやろう。疲れた時には遠慮なく私の胸を揉んで癒されるが良いぞ!(にこにこ)」 男神一同 「………あ…ありがとうございます…」 ヘカーテは上機嫌だし、とりあえず受け取るだけ受け取って、部屋の目につかない場所にでも隠しておけばいいか…何か言われたら「使うのがもったいない」とでも言い訳すればいいし…。 半ば諦めの気持ちで皆が二個ずつマウスパッドを受け取ったが、段ボールにはまだかなりの数のマウスパッドが残っている。 ヘカーテ 「まだ大量に余っているな」 タナトス 「何故こんなにたくさん作ったんです?」 ヘカーテ 「これが受注可能な最低の数だったんだ、仕方あるまい」 ヒュプノス 「どうするんです、こんなにたくさん」 ヘカーテ 「うーん…(悩み顔)」 ハーデス 「冥闘士全員に配ってもまだ余りそうだな…って、あ」 双子神+夢の四神 「!!!!(そう思っても言わなかったのに!)」 ヘカーテ 「それだ、ハーデス!ナイスアイデアだぞ!」 男神一同 「………(冷や汗ダラダラ)」 後日。 冥府の復興作業にあたっていた冥界三巨頭は、ジュデッカ跡地に呼び出されていた。 ミーノス 「我々への指示なら小宇宙による通信で済むでしょうにわざわざ呼び出すとは…何でしょうね?」 アイアコス 「呼び出すタナトス様の声も、何だか嫌々やっているという雰囲気だったぞ」 ラダマンティス 「何かよろしくない知らせだろうか。…ん?あれは確か、冥界の女神ヘカーテ様ではないか?」 ジュデッカに現れた美貌の女神と、お供のごとく付き添っているオネイロスとイケロス(しかもでかい段ボール箱を担いでいる)という組み合わせを怪訝に思いつつ、三巨頭は恭しく傅いた。 ヘカーテ 「わざわざ呼び出してすまんな」 三巨頭 「いえ。ところでどのようなご用件でしょうか」 ヘカーテ 「冥界復興に尽力してくれているお前達冥闘士に、私とエリスから慰労品のプレゼントだ」 三巨頭 「それは身に余るほど有難い光栄にございます(慰労品の配布?それが呼び出しの内容なら何故タナトス様は嫌そうだったんだ?)」 オネイロス 「慰労品は冥闘士全員に配ってもまだ余るほどある故、欲しい者は二個でも三個でも持って行くが良い。それと、くれぐれも言っておくが、この慰 労品を企画立案実行されたのはヘカーテ様とエリス様だ。その事実を必ず伝えるように。良いな?エリス様とヘカーテ様からの贈り物であって、ハーデス様タナ トス様ヒュプノス様我々夢の四神は一切関知しておらぬぞ」 三巨頭 「承知致しました(なんでそんなにクドクド念押しするんだ?)」 怪訝そうな三巨頭の前にイケロスが段ボールを置いてヘカーテの後ろまでさっさと戻った。 ますます不思議そうな顔をする三巨頭にヘカーテが妖艶な笑みを浮かべて言った。 ヘカーテ 「遠慮はいらぬ、開けるが良いぞ」 ラダマンティス 「では、失礼して…(開封)………(茫然)」 ミーノス+アイアコス 「………?…これは…(箱の中身を見て絶句)」 ヘカーテ 「私の自信作だ!疲れた時には好きなだけ私の胸を揉んで癒されるとよいぞ!(ドヤ顔)」 ラダマンティス 「………(顔真っ赤でフリーズ)」 ミーノス 「………(笑いをこらえるのに必死)」 アイアコス 「………(けっこうウットリ)」 …冥闘士達に配布されたヘカーテのマウスパッドは割と好評だったらしい。 |
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| お目当ての東方同人誌を探しに通販サイトに行ったところ、『おっぱい先端の突起付きマウスパッド』を見つけて、大爆笑して、何故かこんなSSができていました(笑)。 ちなみに『(おっぱいマウスパッドは)手首の下に敷くのではなく疲れた時に揉んで癒されるもの』とは、その同人誌を発行している方の名言です。 それと、タナトスが本気でヘカーテを止めなかった理由など。 ・正式な(?)恋人同士ではないので、あまり口出ししすぎるのもどうだろうと思った。 ・本気で自分をモデルにマウスパッドを作るとは思ってなかった。つか思いたくなかった。 ・作ったとしても周りの神々に配って満足してい終わるだろうと思っていた。冥闘士にまで配るとは思ってなかった。 ・ヘカーテがその気になったら男連中じゃ止められない。 ・本人が乗り気で楽しんで満足してるのなら外野がうるさく言う事じゃないか…。 こんな感じでしょうか。 ちなみにこのSS、拍手に置いていた時は「疲労回復」というサブタイでした。 |