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ハービンジャーが動くのを視界の端で確認したシラーは、タナトスと会話をしつつ全部の班に宛ててメールを打ち始めた。 『X軸24、Y軸70に位置する神殿跡地Bに向かえ。森林の中はトラップが仕掛けられている可能性が高いので、早く目的地に着くことよりトラップにかから ないことを意識するように。ハービンジャーが合図するまでは各自神殿周辺で待機。敵の中に、二双の槍、もしくは剣を持っている優男がいればそいつが首魁の 可能性が高い。迂闊な手出しはせず、ハービンジャーの指示を待つ事。特に首魁の武器による攻撃は絶対に食らわないよう細心の注意を払う事。それから、これは急がない用事。ネットゲームTheWorldをプレイしていて、レベ ル80以上かつボス討伐イベントに慣れている後衛系のキャラを所持している者、及び友人知人に心当たりがある者は僕に連絡を。以上。』 メールを送信して、さて少し様子見だ…とシラーが思っていると、タナトスが好奇心を隠しきれない声で尋ねて来た。 『ところで、先程から気になっていた事があるのだが』 「何でしょう?」 『お前は今、一体何の任務を遂行しているのだ?サガがわざわざ俺に知らせて、黄金がふたりも派遣されているのだろう?単なる学生の実戦訓練とは思えぬが』 「ああ、それですか。パライストラで聖衣を与えられた聖闘士候補生が本格的に聖闘士となって聖域に所属するか、いわゆる補欠になるか、あるいは聖闘士を諦め るかを決める最終試験をしているのです。なので、訓練と言うより卒業試験を兼ねた実戦と言った方が適切かもしれません。事実、別の試験で命を落とした者も何人かいますし ね」 『先程、誰かが『何かあったらどうする』と喚いていたのはそう言う訳か。俺は…』 ビュッ… 重い物が振り降ろされて風を切る音がして、シラーが左手を頭上に翳したその瞬間。 ガキィン!!! 金属と金属がぶつかり合うような重い音が響いた。 …タナトス様とのお話の邪魔をするなんて…。 不機嫌を隠しもしない顔を上げると、渾身の力で振りおろした戦斧を大して逞しくも無い腕の一本で(しかも背後を振り返ることも無く)受け止められたことに驚いて呆然とする男の間抜け面が見えた。男の後ろにいる仲間らしい連中も同様に間抜け面で突っ立っている。 シラーはスティールブルーの眼を冷ややかに眇め、怒りのあまり静かになった声で低く呟いた。 「神様との大事なお話をこんな無粋な音で邪魔するなんて…騎士団を自称しているとは思えない下賤で野蛮な人間だね、君達は。それとも『フィアナ騎士団』とは無関係な山賊とかなのかな?まぁ、どっちでもいいけどね」 「あ…あ…!その赤毛、その蒼い眼、その蟹座の鎧…まさかお前は、あの…」 「タナトス様との時間を邪魔するなんて赦しがたい、万死に値するよ…!これ以上聞き苦しい雑音を出されたくないからね、せめて静かに死んでくれるかな」 凄まじい嫌悪と共に言葉を吐いて、シラーは片手を滝壺に翳して水を呼んだ。突如出現した巨大な水塊に驚いて後ずさる男達めがけて水塊を投げつけると、水 は生き物のように敵を捕らえた。地上に出現した檻の無い水槽が太陽の光を浴びてキラキラと輝く様子は幻想的で美しく、その内部に閉じ込られた男達が地上で溺死する恐怖に 慄き暴れる姿は酷く奇妙に見えた。 シラーが敵の一撃を受け止めた音はタナトスにも聞こえていたらしい、怪訝そうな声がした。 『シラー?何かあったのか?』 「学生のミスをフォローしただけです、お気になさらず。どうぞお続け下さい」 『…ふむ。俺は地上の事情には疎いのだが、アテナに敵対しようと言う勢力がいまだ存在するのか?』 「明確にアテナに敵対する意思が無くとも、その勢力を面白く思わない権力者の依頼があれば『地上の愛と平和の為に』討伐を引き受けるのが聖域ですから。当事者達がアテナではない神の名を掲げているのなら、尚更」 シラーは微かな皮肉を込めて飄々と云った。 この世に唯一絶対の正義など存在しない。争いはそれぞれの掲げる正義(と言う名の自己都合)のぶつかり合いであり、勝った方が正義を名乗るにすぎない…と言うのが彼の見て来た世界の真実だった。 『それで?学生の試験とは言え黄金二人を派遣させた『アテナ以外の神を名乗る勢力』とは何者だ?』 「討伐対象である勢力はケルト神話のフィアナ騎士団を、その首魁はディルムッド・オディナを名乗っています。よりによってディルムッドを名乗るなど、自虐的 ジョークが大好きな愚か者か、悲劇のヒーローを気取った大馬鹿者なのかどちらかでしょう。まぁ、学生の相手なら丁度いいレベルですがね」 『ケルト神話のディルムッドと言うと…主君の妃を奪って駆け落ちしたは良いが、最終的にその主君に見殺しにされた男だったか』 「ええ、そうです。首魁は自分の容姿に相当な自信があって、上司の妻を略奪したか、泣きほくろがあるか、あるいは武器が槍か剣の二刀流か…その辺の条件をいくつか満たしているから安易な気持ちでディルムッドを名乗っているのだろうと僕は睨んでいますが」 そもそもヨーロッパ神話の登場人物を名乗りながら活動地域が南半球と言う時点で、相当頭の中がメルヘンチックな奴なのだろうと察しがつく。問題は、そのメルヘンチック野郎の実力が本物だった時だ。それはもはやナントカに刃物レベルではない危険な状況…。 シラーがそんな事を考えていると、タナトスの楽しそうな声が聞こえた。 『ふむ…なかなか興味深いな。我々もその自意識過剰な愚か者を見たくなってきたぞ。写真の一枚くらい送れぬか?』 「タナトス様が御所望なら、僕の積尸気冥界波で本人をそちらにお送りしますが…如何致しましょう?」 メルヘンチック野郎の実力が本物だった時は、黄金である自分かハービンジャーが動かなくてはならないな…などと考えていたせいか、半ば無意識にシラーの舌はそんな言葉を紡いでいた。 その言葉を言った途端にタナトスが沈黙した。『冥界の黄泉比良坂をアテナのゴミ箱だとでも思っているのか!』と機嫌を損ねられるかと不安になった時、実に楽しげな声が聞こえた。 『そうか、その手があったな。それは面白そうだ!シラーよ、俺は『ディルムッド』とやらを所望する。どんな奴かじっくり観察したい故、なるべく無傷に近い状態で黄泉比良坂に送りこめ。良い成果を出せば、褒美としてクリスマスイブにはエリシオンの俺の神殿に招待してやるぞ』 「ほほほほほ本当ですか!」 驚きのあまり声がひっくり返った。 これは夢か、あるいは聞き間違いではないのか。シラーはひっくり返った声のまま電話にかじりついた。 「本当に、僕、エリシオンのタナトス様の神殿に招待して頂けるんですか!!」 『安心しろ、神は嘘を言わぬ。ジョークは言うがな』 では、本当に、本当に、ディルムッドを名乗るメルヘンチック野郎を黄泉比良坂に送り込めば、自分は神々の御所エリシオンに招待してもらえると言う事だ。 舞い上がったシラーの頭脳は一瞬で諸々の作戦を構築して任務遂行までの時間を計算して弾きだした。 「承知しました!仰せの通り、首魁ディルムッドを無傷で黄泉比良坂にお送り致します!30分後くらいでよろしいでしょうか!?」 『分かった、では任務が完了したら電話するが良い』 「畏まりましたっ!!」 電話口で敬礼する勢いで頷いたシラーは、嬉しさと感激で小刻みに震える指で電話を切った。大きく深呼吸し、落ち着いたところで状況を確認して…とタブレットに視線を戻したシラーは怪訝そうに目を瞬いた。 彼が本拠地だと特定したB神殿周辺の地図に表示された光点が、神殿を囲んではいるが隊列が乱れている。敵との戦闘が始まったにしても不自然な乱れ方だ。 「………?」 状況を確認するためハービンジャーへの通信回路を開こうとした時、光点が二つ移動を始めた。移動する光点に指を触れると『烏座のクロウ班』と表示された。つまり、上空から敵の動きを監視する役目のメンバーだ。 不自然な隊列の乱れ、敵の監視担当聖闘士だけの移動、そしてこの状況でハービンジャーからの連絡はない…何か不測の事態が起きたのは間違いない。 そんな事を思っているとクロウからの連絡が入った。 『首魁発見するもトラブル発生。ハービンジャー様の指示により首魁を追います』 やっぱりか。 苦く舌打ちしてシラーはハービンジャーと通信を開いた。 『こちらハービンジャー』 「何があった?」 『敵さんを神殿の外に引きずり出したまでは良かったんだけどよ、学生二人が頭目の槍を喰らっちまった。一人は小宇宙が燃やせねぇ、もう一人は真央点を突い ても流血が止まらねぇ。下手にやりあったら被害が拡大しそうだったから敵さん達はとりあえず逃がしたぜ。クロウに追跡はさせてるが』 「上出来だハービンジャー」 状況を考えればベストの対応だろう。シラーは即座に全ての班に向けて通信を繋いだ。 「総員に告ぐ。状況が変わった、首魁ディルムッドは僕が相手をする。繰り返す、首魁ディルムッドは僕が相手をする。戦える者は自分の安全確保を最優先にし つつ首魁を僕のいる滝に追い込め。重ねて念押しするが、奴の武器による攻撃は絶対に食らわないように。首魁の目的は僕かもしれないが逃亡する可能性もある。絶対に逃がすな、どんな手を使ってでも僕のところまで追い込め!以 後、クロウ以外の聖闘士は緊急時を除き状況報告をする必要はない。理解した者は復唱せよ」 シラーは口頭で指示を出しつつメールでも同様の指示を出し、全員から復唱が返って来たのを確認してハービンジャーへの専用通信に切り替えた。 「ハービンジャー」 『あいよ』 「怪我をした学生を保護して他の学生のフォローもしつつ僕のとこまで来れる?」 『馬鹿にするなよ、シラー。俺だって伊達や酔狂で黄金やってるわけじゃねーんだぜ』 「OK。じゃあ僕は囮を続行するよ」 ………… 敵を追い込み始めた当初は全ての光点が不規則な動きをしていたが、しばらくすると光点の二つが高速で動き始めた。後続を先導するように動く二つの光点の 後ろに二つの光点…タッチすると『烏座のクロウ』と表示された…が続き、その後を残りの光点が扇形になって移動している。先頭を高速で動く光点に表示された聖闘 士の名前を見ると、どうやら『戦闘不能になってハービンジャーに保護された二人の聖闘士』らしい。 それは意味するところは、つまり。 (敵の目的は黄金であるハービンジャーか僕…それに気付いたハービンジャーが負傷した学生を連れて敵を僕のところに誘導していると言う事か。そしてディル ムッド一味はハービンジャーの意図を分かった上で彼を追っているようだね。黄金二人を相手に互角以上に戦う自信があるのか、それとも…) シラーはスティールブルーの眼を眇めて唇の端を冷ややかに持ち上げた。 (君はとんでもなくロマンティックな夢見るオタク、なのかな?ディルムッド・オディナ) …背後にハービンジャーの小宇宙を感じたシラーは、タブレットを傍らに置いて身体半分だけ振り向いた。敵が接近しているのを知っているのに、崖っぷちに座って崖下に脚をだらりと降ろしたままという緊張感の無い姿勢である。 緊張感の無さではシラーといい勝負のハービンジャーは、両肩に担いだ聖闘士を地面に降ろして、檻の無い水槽に閉じ込められ溺死している男達をしげしげと眺めた。 「何だ、これ?ディルムッドの一味か?」 「多分そうだと思うけど…名乗らなかったからただの山賊かもしれないね」 「無関係の人間を殺したのかよ」 「そいつらは僕を殺そうとしたんだよ?正当防衛だよ」 ハービンジャーの茶化すような物言いにムッとしながら言葉を返して、シラーは牡牛座の傍らにへたり込んでいる二人の聖闘士…小宇宙を燃やせない傷と、決して塞がらない傷を負わされた学生に目を向けた。 何を言われるかと身体を固くする二人に、シラーは淡々と言った。 「『敵の攻撃の直撃を受けないように』と事前に通達したにも関わらず直撃を受け、結果、黄金の手を煩わせて皆の足を引っ張った。君達の失態は減点対象だ。基本的に理由や経緯は勘案せず、結果で全てを判断する。それが僕のやり方だからね」 「…はい」 「ま、これは試験だから。後で事情は聞くし減点をチャラにするチャンスもあげるからそんなにへこむ必要はないよ」 シラーの言葉に学生は多少ホッとした顔になった。 タブレットにちらりと眼をやり、シラーは脚を組みかえて口を開いた。 「敵が到着するまで少し時間がありそうだから、今のうちに『蟹座のやり方』を君達に話しておくよ。ある程度は噂で知ってるかもしれないけど、念の為にね。どの黄金に師事したいか判断する基準になると思うから、試験が終わったら他の皆にも教えておいて。いいね?」 「はい」 「結論から先に言うよ。これが試験ではなく実戦だったら、敵の攻撃を受けて戦闘不能になった時点で僕は君達を切っていた。具体的に言うとほったらかしだ。 『任務遂行後に余裕があったら回収してあげるけど無理だったらごめん、自分で何とかしてね』と言っておしまい。場合によっては、任務を確実に遂行するため に君達を捨て石として利用する。それが僕のやり方」 「…………」 シラーの言葉に驚愕で目を見開いた聖闘士がそろそろとハービンジャーを見ると、彼らとシラーの間に胡坐をかいて座っている牡牛座はケロッとした顔で頷いた。 「シラーの言ってる事は本当だぞ。一度死に掛けて戻って来てからはなるべく味方の犠牲は出さないっつー方向にシフトはしてるが、味方を切るのが最善の策と 判断したら情け容赦の欠片も無くバッサリ行くぜ。『アテナの為、任務遂行の為、地上の正義と平和の為に、犠牲になってね』ってヘーキで言うからな、こいつ は」 「…………」 「僕が黄金トップの任務成功率と優秀な数字を出しているカラクリはつまり、そういうことさ。私情や感情は挟まず、損得勘定とメリット・デメリットで全てを 判断する割り切りだ。君達が僕の直属の部下にならなくても、任務によっては僕の指揮下に入り、任務遂行のための道具として使い捨てられる可能性もある。聖 闘士になるって言うのはそういう事だ。良く考えると良いよ」 「…………」 「そう脅かすなよ、シラー。どーのこーの言って味方を死なせた数が一番少ないのもお前じゃねーか」 シラーの発言に顔色も言葉も失っている学生を見遣って、ハービンジャーは二カッと笑った。 「良いかお前ら。聖闘士つっても要するに軍人だかんな、戦場に出る以上は死ぬ危険があって当たり前だ。実際、今までの試験で死んだ奴もいるだろ?」 「…はい」 「鉄砲玉にされたとか敵とやりあって負けたとか崖から落ちたとか死ぬ原因は色々あるが、任務中に死んだら『任務遂行中の殉職』っつー同じ言葉で説明されて 終了だ。原因はどうあれ死ぬ時は死ぬし、死んだ時の扱いは同じなワケよ。だったら余計なこと考えずに、自分が共感できる、尊敬できるスタンスの師匠につ けばいいんだ。『仲間を助けて死ぬなら本望だ』って思うなら脳筋の俺やミケーネみたいな奴につけばいいし、『感情論に流されて無駄死になんて御免だ、死ぬ 確率は低い方が良い』と思うなら理論派のシラーやフドウにつけばいい。実際、『その時その時の気分で特攻命令出すハービンジャーさんより、条件と状況で判 断するシラーさんの方が安心して任務に専念できる』ってシラー専属の部下になってる奴もいるしな」 「…………」 ハービンジャーの言葉に、負傷した聖闘士は複雑な顔を見合わせた。 確かに、『足手纏いは切り捨てる』を裏返せば『足手纏いにならなければ安全に生きて帰れる』と言う事になるし、『足手纏いになった奴も助ける』を裏返せば『足手纏いを助ける為に自分が危険に晒される』と言う事になる…。 考え込む学生を見ながらシラーは口を開いた。 「その辺の黄金ごとのスタンスを肌で実感するための実戦訓練だからね、良く考えると良いよ。…じゃ、彼らが負傷した経緯を教えてくれる?ハービンジャー」 「えーとな、まず、お前の指示通り俺が敵のアジトにドカンと一発かましたんだよ。したら敵さんがゾロゾロ出て来て、先頭にいた槍を二本持った親玉みてーな奴が俺に『貴殿が大将か』って聞いて来たんだ。『貴殿』だぜ『貴殿』!今時あんな言い回しする奴がいるなんてなー」 「それで?」 「俺が『いいや、他の奴だ』って言った途端に親玉はそこの二人に襲いかかって、包囲網を強行突破だ。今回の俺の役目は学生の引率だからな、まず怪我の具合を確認しようと思ったらなんか面倒なことになってて以下略」 「そう、分かった。…じゃあ君達」 シラーは負傷した学生達…一人は小宇宙を燃やせず、一人は出血が止まらない傷を負っている…を見遣った。 「その傷を治すにはどうすればいいと思う?理由も合わせて答えて」 「え、え…と…。傷を負わせた本人を倒せばいいんじゃないでしょうか。術者本人が消えればその呪いも消えるのはお約束ですし」 「僕達に傷を負わせた槍を破壊することだと思います。資料として渡されたアニメでは、ディルムッドの槍を破壊することで傷が治っていました」 「そっちの君は減点続行。こっちの君はおめでとう、プラマイゼロだ。さっきも言ったけどこれは試験だからね。僕が渡した資料をきちんと見たか、そして任務に関わる可能性がある部分をきちんと覚えてたかどうかが評価対象になるよ」 シラーがタブレットを叩いて点数を入力していると、ハービンジャーが楽しげに話しかけて来た。 「そーいや確かに、小宇宙を封じる槍と血が止まらない傷を負わせる槍っつーのはあのアニメの設定と良く似てるな。じゃあ今回の親玉もアニメを見て参考にしたってことか?」 「可能性はあるね。ケルト神話に関する資料は少ないし、日本のアニメは世界のオタクに人気があるから…君を『貴殿』なんて呼ぶ当たり、あのアニメのディルムッドを気取ってると見て良いんじゃないかな」 「アニメキャラ気取ってアニメな効果を実際に発動するなんてなぁ…あの親玉は馬鹿なのか天才なのか…」 「メルヘンチックなオタクなんだよ、きっと。むしろ、アニメのディルムッドを気取ってるなら対策も取りやすいと思わない?」 崖下に視線を向けたシラーが唇を妖艶に微笑ませた。 |
| 星矢部屋 | 総合目次 | SS・2012時代 | SS・神話時代 | SS・蟹座達 |
| シラーさんの任務が本格始動…な2話目です。 パライストラのシステムとか色々考えてまして。聖闘士は最大で88人しかいなくて、黄金12人と白銀24人を引くと残りの青銅は52人しかいないはずな のに、パライストラには一体何人学生がいるんだろう?とか考えてこんな設定をこじつけてみました。学生の卒業試験では、12人いる黄金の一人ひとりが任務 の指揮を取って、実戦を兼ねた試験をやってるんじゃないかなぁと。で、試験の成績が良ければ希望する黄金の部下とか弟子になれるんじゃないかなと。 シラーさんの任務の敵を誰にするか散々悩んで、『星矢の派生作品で出て来ていない神話の登場人物で、それなりに知名度があり、滅茶苦茶強くはなさそうな キャラ』を考えた結果、ラノベ原作アニメ『Fate/Zero』の悲劇の騎士ディルムッドが浮かんだのでした。勿論、今回の敵は『Fate』のディルムッ ド本人とは何の関係も無い、勝手にディルムッドとフィアナ騎士団を自称しているだけの『メルヘンチック野郎』です。『Fate』では、ディルムッドの二本 の槍にはそれぞれ『相手の魔力を封じる』『治癒できない傷を与える』という効果があるそうなのでそのネタも引っ張ってきました。 そしてシラーさんが敵を閉じ込めた『檻の無い水槽』はサイキックフォース2012に登場した水使い超能力者カルロの技『バブルマイン』をイメージしてい ます。あるいは幽遊白書の能力者『水兵』が使った技。シラーさんは自分の水属性を最大限に活用するため滝壺にいるので、こう言う芸当もお手の物と言う事 で。 |