生誕の時(蟹座達編)
前日談・前編


 西暦2012年6月、日本某所。
 大通りから一本裏道に入った場所に『エルミタージュ』という名の小さな店がある。冥妃ベルセフォネーの転生体、龍神秋乃が店長パティシエをしている洋菓子店だ。
 隠れ家の名を持つ店のドアが開き、来客を告げる鈴がカランカラン…と涼しげに鳴った。
 冥妃の身辺警護という名目でギャルソンのバイトをしている蟹座のシラーは、入ってきた客の姿を見た途端ぱぁっと顔を輝かせた。
 銀色の死神が二柱と、金色の眠り神が二柱。
 この世界の大人の双子神と、おそらく『こちらの世界』に遊びに来たのだろう、異世界の子供の双子神だ。

「いらっしゃいませ、タナトス様、ヒュプノス様」

 シラーが営業用ではない笑みを浮かべて丁寧に会釈すると、小さな双子神は手を繋いだままちょこちょことシラーに駆け寄って面白そうに彼を眺めた。

「おおっ、シラーだ!本当に秋乃の店でバイトしているのだな!」
「最初聞いた時は何の冗談かと思ったが、なかなかさまになっているではないか」
「そ…そうですか?ありがとうございます。あ、今すぐ秋乃…店長を呼んできますね、少々お待ちを」




 …シラーに呼ばれて売り場に出てきた店長パティシエの龍神秋乃は、双子神コンビの姿に柔らかな笑みを浮かべた。

「いらっしゃいませ、タナトスさん、ヒュプノスさん。神がかり的なナイスタイミングで来てくれましたね」
「ん?」
「ちょうど今、来シーズン用の試作品を作っていたんです。良かったら試食してもらえますか?」
「もちろん構わんぞ!五個でも十個でもドンと来い!」
「ええ、頂きます」

 タナトスコンビは笑顔で即答したが、ヒュプノスコンビは申し訳なさそうな顔で口を開いた。

「是非頂きたいのですが、残念ながら私達はすぐお暇しなくてはいけなくて…」
「あらっ。何か用事でもあるんですか?」
「この近くの劇場で上演される芝居を見たいのだ。開演まであまり時間がないのだが、秋乃に挨拶もせずに直行するのは気が進まなかったのでな。顔だけ出しに来たのだ」
「そうなんですか…。急いでいるのにわざわざ寄ってくれたんですね、ありがとう」

 秋乃がとても残念そうな顔で微笑むのを見て、ヒュプノス少年は急いで言葉を付け足した。

「劇が終わったらゆっくりこの店に寄るぞ」
「わぁ、嬉しい。じゃあヒュプノスさん達の分の試作ケーキは取っておきますね」
「ええ、楽しみにしています。…では、行こうか?異世界の私よ」
「うむ。…じゃあ秋乃、私達は劇を見に行ってくる」
「いってらっしゃい。楽しんできてくださいね」
「いってらっしゃいませ、ヒュプノス様」
「途中で迷子になるなよ、チビ助」
「寄り道しないで帰ってくるのだぞ、ヒュプノス。帰りが遅かったら俺がお前のケーキも食べてしまうからな!」

 タナトスコンビ、秋乃、シラーに手を振ってヒュプノスコンビは店を出て行った。
 では早速ケーキの試作品を食べようか…とタナトスコンビがイートインスペースに足を向け、シラーがにこやかに店を仕切るカーテンを開けた時、タナトスの携帯が鳴り出した。
 断りを入れて携帯を取ったタナトスは着信画面を見て眉根を寄せた。

「マニゴルドからだ」
「さすがは先輩、異世界のタナトス様がこちらの世界に来ていることを感づいて絡みに来ようと企んでるんですね」
「それは無いんじゃないかしら。こちらの世界のマニゴルドさんは、あちらの世界のマニゴルドさんやシラーさんほど素直にタナトスさんを敬愛してないですし」
「何気に毒舌だなっ、秋乃」
「…奴がプライベートで俺に電話をかけてくるなど考えられんからな、仕事の用事だろう。…俺だ」

 散々相手を待たせて電話を受けたタナトスはますます眉間に皺を刻んだ。
 漏れ聞こえるマニゴルドの声とタナトスの返事から察する に、以前撮影した写真に不備が見つかったので(タナトスは城戸財閥ブランドのアクセサリーのモデルをしているのだ)大至急撮影をやり直したい…ということ らしい。何が何でも今でなくてはならんのか、と何度も問い質したタナトスは、大きく息を吐いて秋乃を見た。

「…どうしても今すぐ写真の撮影をやり直さねばならぬそうです。お伺いした早々申し訳ないのですが、急いで行ってきます。撮影が終わり次第すぐ戻ってきますので、一時間もかからないと思いますが」
「分かりました、気をつけて行ってきてくださいね。えっと…じゃあ、タナトスさんはどうします?」

 笑顔でうなずいた秋乃はタナトスと手を繋いでいた異世界のタナトスに尋ねた。

「タナトスさんと一緒に撮影スタジオに行きますか?それとも私やシラーさんと一緒にお店で留守番してますか?あ…でも、タナトスさんもヒュプノスさん達もいないと心細いかしら?」
「馬鹿にするな、秋乃。俺はもう子供じゃないのだ。タナトスやヒュプノス達がいなくても留守番ぐらいちゃんとできるぞっ!!」

 異世界のタナトスは繋いでいた手を離して腕を組むと鼻息荒く胸を張り、傍らのタナトスを見上げた。

「ほら、さっさと行ってさっさと帰ってこい!!」
「…そうか。俺やヒュプノス達がいなくても平気なのか」
「うふふ、パライストラに入学してタナトスさんもお兄さんになったんですね」
「うむ!」

 タナトス少年はますます得意げに胸を張り、そんな自分自身に大人のタナトスは多少残念そうな顔をしつつ小さな死神の頭をくしゃりと撫でた。

「分かった。ではさっさと行ってさっさと帰ってくるとしよう。俺がいない間、秋乃様に迷惑をかけるような真似はせぬと約束できるか?チビ助」
「もちろんできるぞ!」
「それなら安心だな。では秋乃様、チビをよろしくお願いします」
「はい、お願いされました」
「シラーもな。こいつが良からぬことをしたら遠慮なく拳骨を落としていいぞ」
「ええっ?いえ、そんな」
「俺を子供扱いするなっ。良からぬ事などせぬわ!」
「…では、行ってくる」

 ぷぅ、と頬を膨らませるタナトス少年に笑顔を見せて、タナトスはどこか名残惜しそうにしながら店を出て行った。



 
 …店は営業中だが客足はまばらで、シラー以外のスタッフのほとんどは休憩を取ったり倉庫の片付け作業に入っている。そのせいで、バックヤードにいるのは秋乃とシラーとタナトスの三人だけだった。
 ついでに秋乃は試作ケーキを作らなくてはいけないので、タナトス少年のもてなし係(という建前の遊び相手)はシラーになった。休憩室でタナトスと二人き りでゲームなどした日には緊張と感激で卒倒しそうな気がしたので、シラーはタナトス少年と一緒にドーナツを作ることにした。
 冷蔵庫で寝かせてあったドーナツの生地を出してきたシラーが手際よく生地を伸ばすのを見て、タナトスは感心したように目を瞬いた。

「おおっ、鮮やかな手つきだな。ひょっとして秋乃から菓子作りを教わっているのか?」
「はい。僕がここにいる目的は秋乃の身辺警護ですけど、お給料を貰う以上は店のスタッフとしてドーナツやパンケーキは作れるようにならなきゃいけませんから…ドーナツは先日やっと、及第点を貰えたんです。タナトス様も僕のドーナツを採点なさってください」

 どこか誇らしげに笑いながら、シラーは型抜きしたドーナツをそっとフライヤーに入れてタナトスに箸を差し出した。

「ではタナトス様。ドーナツの穴に箸を入れてクルクル回してください」
「分かった!…お?お?あっという間に膨れてきたぞっ」
「おいしそうな色がついたらひっくり返してください。ひっくり返したら次のドーナツをクルクルお願いします」
「うむ、任せろ!」
「では、ドーナツの両面が綺麗に色づいたらそこの網に乗せてください。箸では掴みにくいのでトングをどうぞ」
「おおっ、次々揚がるしクルクル回さねばならぬしひっくり返さねばならぬし忙しいぞ」

 …そうこうするうちに十数個のドーナツはあっという間に揚がり、シラーとタナトスはドーナツと飲み物を持ってイートインスペースに向かった。
 



 揚げたて熱々のドーナツを早速一口齧ったタナトスは、はふはふ言いながら目を輝かせた。

「お?おおっ?ドーナツは秋乃が作ったのと同じくらい美味いぞ!なかなかやるではないか、シラー」
「本当ですか!?うわぁ、タナトス様に褒めていただけるなんて、感激で胸が一杯です…!あ、苺ミルクのおかわりいかがですか」
「む、貰おう」

 タナトス少年が二つ目のドーナツを掴んで口に入れつつグラスを差し出すと、シラーは自家製の苺ミルクを注ぎながら夢見るような瞳で呟いた。

「タナトス様がそんなに褒めて下さるのなら、こちらの世界のタナトス様にもドーナツを献上したら喜んで下さるかな。そして僕を褒めて下さるかなぁ…」
「……………」

 口に入れたドーナツをごくんと飲み込んで、苺ミルクを一口飲んで、数秒迷ってからタナトス少年は少し心配そうに口を開いた。

「…シラー」
「はい」
「お前は、この世界のタナトスを好きなのか?…その、恋心、という意味で」

 …タナトス少年は、この世界のタナトスを好きだった。
 弟神ヒュプノスと恋仲であっても、この世界のタナトスには恋愛感情に近い好意を持っていた。
 古の神でありながら自分自身に揺るぎ無い自信を持てない彼にしてみれば、人間のシラーでさえ『恋のライバル候補』になり得るのだった。
 幼い顔に心配そうな色を浮かべたタナトス少年に釣られたように、シラーは顔から笑みを消して真剣な顔になり、しばらく何か考えて、とても困ったような顔で答えた。

「…正直申しあげて、分からないのです」
「分からない?自分の気持ちが分からないのか?」
「はい。タナトス様を心からお慕いし、敬愛する気持ちは確かなものです。それは間違いありません。タナトス様にお会いできるのは嬉しいし、こうしてお話できるのはこの上ない幸せです。でも、この気持ちを『恋心』と表現するのが適切かどうかは、分からないのです」
「何故分からないのだ??」
「僕は恋をしたことが無いので、タナトス様に対するこの想いが恋なのか愛なのか、それとも尊敬なのか判別できないんです」
「え?」

 タナトス少年は大きな銀色の目を見開いてぱちぱちさせた。
 シラーは恋をしたことがない?
 こちらの世界のシラーが、生きるために大勢の女性の『恋のお相手』をしてきたこと、そして親が先走っているとはいえ婚約者がいることも聞いていた。
 そんな彼ならさぞかし恋愛経験豊富だろうと思っていたのに、『恋をしたことが無い』??
 それは全く予想していなかった返答で、『シラーが恋のライバルになるのでは』というタナトス少年の不安はあっという間にどこかに飛んで行った。齧りかけのドーナツを掴んだまま、タナトスはテーブルに身を乗り出した。

「恋をしたことが無い?それは本当か?婚約者にも、ハービンジャーにも、この世界のタナトスにも、恋をしたことが無いのか?本当にか?一度もか??」
「そ…そう言われると自信が無いんですけど…。以前ハービンジャーやパラドクスとも話をしたのですが、『恋心』の定義みたいなものが分からないんです」

 テーブルの上で組んだ指に目を落としてシラーは深い苦悩に満ちた顔で言った。

「一緒にいたい、会いたいと思うことか、一緒にいると幸せや安らぎを感じることか、相手を独占したいと思うことか、それとも体で繋がりたいと思うことなの か…。僕がタナトス様に対して抱いているこの感情が恋なのなら、今の彼女と付き合いを続けてはいけないのではないか…とか色々と考えるのですが答えは出な くて…かと言って、他人から明確な答えが得られるものではないですし…」
「…むう」

 思考の迷路に入り込んでしまったシラーの姿に、タナトスも苦悩の表情を浮かべた。
 …タナトスはこの世界のシラーのこともそれなりに気に入っている。その彼が自分の気持ちが分からずに悩んでいるのなら、何かしら力になってやりたかった。
 ドーナツを齧り、苺ミルクを飲みながらしばし考えたタナトスは、ひとつの『答え』を口にした。

「シラー。お前は色々と物事を難しく考えすぎではないか?もっとシンプルに考えて良いと思うぞ」
「シンプルに…ですか?」
「タナトス達と仲良くしているせいで彼女と仲が悪くなったとか、そういう、何か困ったことでもあるのか?」
「いえ、そのようなことは」
「なら、『
恋心の定義』などとムズカシイことは分からずとも、タナトスや皆と一緒にいると楽しくて幸せならそれで良いではないか」
「…タナトス様の仰る通りですね。必要以上に考えてしまうのが僕の悪い癖だって分かってるんですけど…。ハービンジャーや玄武にも良く言われます、『お前は小難しく考えすぎだ』って」
「たまには考えずに行動してしまうのも良いと思うぞ。まぁ、考えなしに行動してヒュプノスに怒られるのもしばしばだがな」
「考えずに…ですか。具体的にはどのような?」
「言ったであろう、『考えるより先に行動するのもよい』と。さぁ、行くぞ!」

 タナトス少年は椅子から飛び降りるとシラーの手を掴んで引っ張った。





 …半ばシラーを引きずるようにしたタナトスが向かったのはエルミタージュ洋菓子店の一番奥にある個室だった。店内でも一番広く豪華な部屋で、神々が仲間 を集めて茶会をする時によく使われる部屋だ。室内は調度品やテーブルクロスもきちんと整えられていつでも客を案内できるように準備されている(店が営業中 なのだから当たり前と言えば当たり前だが)。
 タナトス少年は楽しげな顔で部屋を見回してシラーを見上げた。

「タナトスとヒュプノス達が帰ってきたら、きっとこの部屋に来るな!」
「恐らくは。先客がいなければ、神々はいつもこの部屋をご利用になりますので」
「ならばこの部屋に悪戯を仕掛けるぞ、シラー!」
「悪戯…ですか?」
「そうだ。悪戯を仕掛けて皆をびっくりさせてやるのだ!そうだな、どんな悪戯をするか…」
「……………」

 タナトス様達がお帰りになる前にこの部屋を使いたいってお客さんが来たらどうしますか…と尋ねかけて、シラーは『こういう事をアレコレ考えすぎるのが僕の悪い癖だ』と思い直して言葉を飲み込んだ。
 …部屋の中を見回しつつしばらく思案したタナトスは、ひとつ頷いて椅子を指差した。

「あまり手の込んだ悪戯をしては秋乃に迷惑がかかるからな。この椅子を逆さにするくらいにしておこう!」
「逆さ…とおっしゃいますと?」
「こう、椅子をひっくり返して、テーブルの上に乗せるのだ!学校で掃除をする時に机の上に椅子を逆さに乗せるであろう?ああいう感じで…俺が手本を見せるぞ」

 そう言ってタナトスは椅子を持ち上げようとしたが、やたら高級で豪華な椅子は子供の力では持ち上がらなかった。
 シラーはにこりと笑ってタナトスに歩み寄った。

「少々お待ちを、タナトス様。先にテーブルクロスを片付けますので」
「む?テーブルクロス?」
「このクロス、店のスタッフが毎日アイロンをかけているんです。この上に椅子を乗せたら皺が出来てしまうから、掃除をするために椅子をテーブルに乗せる時はクロスを片付けるんですよ」
「そうなのか」

 シラーは手早くクロスを畳んで戸棚に片付けると、軽々と椅子を持ち上げてテーブルの上に逆さに置き始めた。
 その手際のよさにタナトス少年は感心したように目をぱちぱちした。

「おおっ、鮮やかな手際のよさだな!」
「掃除も仕事のうちですから」
「黄金聖闘士のお前が掃除の仕事をするというのも妙なものだなっ!」
「聖域にいる時は黄金ですけど、ここでの肩書きはバイトですから…。僕にしてみれば、神様であられるタナトス様が教室の掃除をなさっていると言う方が不思議な感じがしますけど」
「教室の掃除は学校のルールだからな!ルールは守らなくてはいけないのだぞ!」
「さすがはタナトス様。仰せの通りですね」

 シラーが感心したように言ってタナトス少年が得意げに胸を張った時、来客を告げる鈴が鳴るのが聞こえた。同時にタナトスとヒュプノス達の小宇宙を感じて、ふたりは顔を見合わせそっと部屋のドアを閉めるとそ知らぬ顔で売り場に戻った。





 ふたりが売り場に戻ると、タナトスとヒュプノス達と一緒にマニゴルドまでいた。恐らくタナトスに強制連行されてきたのだろう。試食用ケーキの作成を終えていたらしい秋乃も厨房から出てきていた。
 個室に続く廊下から出てきたタナトス少年とシラーを見て、タナトスはニヤッと笑った。

「いい子にしていたか、チビ助?」
「していたぞっ!なぁ、シラー?」
「え?え、ええ、その通りです。ためになるお話を伺っていました」
「わざわざ個室に移動して?」
「それは、…」
「そうだ!」

 秋乃が怪訝そうに言った言葉にシラーは明らかに動揺したがタナトス少年が満面の笑顔で頷いたので、皆は『他人に聞かれたくない悩み相談でもしていたのかな』と納得してそれ以上は追求しないことにした。
 
「じゃあ私はケーキを用意してきますから、皆さんは先にいつもの部屋で待ってて下さいな。お茶を淹れるのはシラーさんに任せていいかしら?」
「ああ、構わないよ」
「いや待て、シラー。飲み物は秋乃に任せて、俺とお前でケーキの準備をしようではないか。さっき俺達が作ったドーナツもまだあるし、それも食べてもらいたいし。な!」
「…チビ助。お前、何を企んでいる?」「何を企んでいるのだ、タナトス」

 何かを察したらしいタナトスとヒュプノス少年が同時にジト目をタナトス少年に向けた。ヒュプノスとマニゴルド、そして秋乃も不思議そうな顔でタナトス少年を見ているのに気付いて小さな死神は慌てて言った。

「べ…別に何も企んでなどいないぞ!シラーと一緒にドーナツを作ったのだが、たまには食べるだけではなく店員の真似事をするのも面白いと思っただけだ!」
「…………。チビはこう言ってますが、如何なさいますか?秋乃様」
「うーん…」

 店長パティシエの龍神秋乃はタナトス少年とシラーを交互に見てしばらく悩み、分かりましたと頷いた。

「タナトスさんが何か企んでるのはバレバレですけど、いいでしょう。乗ってあげます。乗ってあげますから、面白いオチを用意してくださいね?」
「えっ!面白いオチかっ?!」
「地味にプレッシャーかけられたな、タナトス様」
「うむむ…」
「試作品のケーキは冷蔵庫に入っていますから、後はお願いしますね」
「了解」

 シラーが頷くと皆はぞろぞろと普段使っている個室に向かった。


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