如月の時
EPISODE 1


 西暦2012年2月3日。
 日本での任務を終えて聖域に帰還した蟹座の黄金聖闘士シラーは、両手に大きな紙袋を提げてゆっくりした足取りで十二宮の階段を昇り始めた。普段ならさっ さと自分の宮に戻るのだが、今日は少しばかり事情が違っていた。日本で暮らすハーデスの妃(の、転生体)から黄金聖闘士への土産を預かって来た のである。




 白羊宮に足を踏み入れると、シラーよりも色味の濃い赤毛をポニーテールにした幼い少女が彼を出迎えた。

「あっ!お客さんなのだ」
「君は確か、貴鬼の弟子の…羅喜だっけ」
「そうだぞ!」
「貴鬼はいるかな?渡したい物があるんだけど」
「ちょっと待つのだ。…貴鬼様!お客様なのだー!」

 羅喜が宮の奥に向かって声をかけると、どうやら聖衣の修復中だったらしい貴鬼が顔を覗かせた。

「おや、あなたが白羊宮を訪ねて来るなんて珍しい。何の御用です?」
「日本にいるハーデスのお妃に頼まれてね、節分とバレンタインのお菓子を届けに来たんだ。…あ、貴鬼は日本のバレンタインと節分の文化は知ってる?」
「女性が身近な男性にチョコを贈るのがバレンタイン、厄払いと一年の幸運を願って豆を撒いたり巻き寿司を食べるのが節分、と星矢から聞いたことがありますが」
「ああ、それだけ知ってれば十分だよ。はいどうぞ、羅喜」

 シラーは提げていた紙袋から箱を取り出して羅喜に差し出した。早速箱を開けた羅喜は、箱の中にずらりと並んだロールケーキに眼を輝かせた。プ レーン、チョコ、苺、抹茶、チーズ、紅茶…中巻き寿司くらいの太さなのにクリームと果物がふんだんに巻き込まれていてどれも美味しそうだ。

「わぁ、美味しそうなロールケーキなのだ!」
「縁起を担いで食べるのは巻き寿司が正式らしいけど、これはお手軽な『恵方巻ロールケーキ』なんだって」
「たくさん入っているけど、全部貰っていいのか?」
「ああ、いいよ。その代わりと言ってはなんだけど、『これは美味しかった』とか『これはこうした方が好き』とか、感想を聞かせてもらえるかな。色んな人の意見を聞いて参考にしたいって店長が言ってたから」
「分かったのだ。お安い御用なのだ!」
「なるほど、差し入れ兼モニター調査と言う事ですか」
「そういうこと。はい、貴鬼にはこれ。『本命用バレンタインチョコ(値段未定)』だよ。黄金のノルマはレポート用紙二枚以上の感想文、一週間後に回収に来るからよろしくね」

 冗談めかして言いながらシラーがチョコの箱を差し出すと、貴鬼は楽しげに笑いながら箱を受け取った。

「感想文はレポート用紙二枚ですか?困ったなぁ、ケチのつけようがないほど美味しかったら二枚どころか『美味しかったです』の一行しか書けない」
「『本命用のチョコを義理で渡すのは、しかも男性を通して渡すのはジョークにしてもシュールすぎます』とでも書いておいたら?」
「いいですね、それ。文末に『…と、シラーが言っていました』と付け足せば完璧だ」
「ちょ、それは余計」
「あははっ」

 …和やかな雰囲気で白羊宮での用事を終えたシラーは次の宮に向かった。





「鬼はぁ、外ォォォォ!!!」

 ゴォッ!!ビシビシビシビシッ!!
 金牛宮に足を踏み入れるなり、ハービンジャーの大声と共にショットガンの弾のような勢いで豆が飛んできた。が、いくら不意打ちされたとはいえ黄金聖闘士 のシラーが豆鉄砲を回避できないはずはなく、牡牛座の怪力で投擲された豆はシラーの赤毛を数本舞わせただけで宮の壁にめり込んでいた。
 シラーは壁にめり込んだ豆を見て、壁から豆を取り出すために雑兵や訓練生が駆り出されるんだろうな…と思いつつ無言で踵を返した。…途端、背後からハービンジャーの声が飛んで来た。

「ちょ、待てよシラー!スルーはねーだろスルーは!!わざわざセツブンの豆までスタンバイしてた俺が悲しくなるじゃねーかよ!」
「…………。『鬼は外』と言われて豆を投げられたら、出て行くしかないだろう?」
「あ、そっか。じゃあ福は〜内ィ〜」

 ポーン。
 今度は緩いカーブを描いて豆が一粒飛んできた。
 豆を受け止めたシラーが(少し躊躇ったが)口に入れたのを見て、ハービンジャーは満足げに微笑みながら升に山盛りにした豆を一掴み口に入れてバリバリと噛み砕いた。

「ところでシラー、俺に何の用だ?」
「そういう事は豆鉄砲投げつける前に聞きなよ。って言うかハービンジャー、日本の『節分』を知ってたんだね。ちょっと意外だな」
「ガハハハハハ!伊達にお前の相棒やってねーからな!タナトス様に惚れたついでに日本マニアになったお前の事だ、日本の面白いイベントは絶対に押さえて来ると踏んでたんだよ」
「へぇ…驚いたなぁ、良い読みしてるよ。で、要件だけど…」

 感心半分嬉しさ半分でシラーが事情を説明すると、ハービンジャーは『なら、お前に同行して皆の宮で豆まきをする!』と一方的に宣言して彼の後をついて来た。




 双児宮に入ると、パラドクスはスーツケースに衣類や日用品を詰め込む作業の真っ最中だった。真剣な顔であれを出しこれを入れしていたパラドクスは、二人の訪問に気付いてにこりと笑った。

「あら、二人ともいらっしゃい」
「ちょっと用事があって来たんだけど、取り込み中かな?だったら出直すけど」
「別に構わないわよ、任務で遠出するから荷造りしてただけだしね。何の用かしら?」
「その前に聞きたいんだけど、君は日本の文化の節分…」
「鬼は外ぉぉぉーーーーっ!!」

 シラーの話が終わるのを待たずハービンジャーはパラドクスめがけて豆を投げつけたが、パラドクスは投げつけられた豆を全て受け止めてグシャァァァと握り潰すとにっこり笑った。

「日本の節分なら、基本的なことは知ってるわ。ところでハービンジャーさん、双児宮の中で私に向かって『鬼は外』と言って豆を投げつけるなんてどういう事かしら。ご説明して頂ける?」
「ん?節分ってーのはそういうもんじゃねーの?」
「そう言えばハービンジャー。さっきは突っ込み忘れたけど、節分って言うのは誰かれ構わず豆を投げつける行事じゃないからね」
「え、マジ!?何だよシラー、そういう重要なことは先に言ってくれよー。俺はてっきり、豆を投げつけて悪いもんを祓う行事だとばかり思ってたぜ」
「……………」

 ハービンジャーの豆投擲が天然ボケと分かり、黒くなりかけていたパラドクスは大きな溜息をついて手に付いた豆の残骸を払った。
 …かくかくしかじか、とシラーが事情を話すと、パラドクスは嬉しそうにチョコの箱を受け取った。

「このチョコは任務先に持っていくわ。そうだ、出発前にシラーの紅茶を頂きたいのだけど構わない?」
「ああ、勿論」
「じゃあ、恵方ロールケーキはその時に頂くわね」
「今年一年の幸運と、任務の成功を願って恵方ロールケーキの丸かぶりか…いいねぇ、それ」
「そうと決まれば善は急げだ。さっさとお使い終わらせようぜ!」

 ハービンジャーの言葉に意義の無いシラーは、彼と連れ立って獅子宮に向かった。
 ミケーネにチョコとロールケーキを渡してレポート提出を要請し、フドウに会いに処女宮を訪ねると彼は留守だったので素通りし、天秤宮に向かうと玄武もビニールバッグ に荷物を詰め込んでいた。聞けばパラドクスと組んで任務に向かうと言う事なので、準備が終わったら巨蟹宮で見送りを兼ねた茶会をするから参加しろよと声をかけ、 次の天蝎宮を訪ねると魚座のアモールがソニアを訪ねて来ていた。
 シラーとは少々方向性の違うイケメン優男は白魚のような手を額に当てて『考える人』のようなポーズを取って苦笑して見せた。

「ソニアがバレンタインのチョコを試作するから味見しろと言うので来たのですがね…かれこれ数時間待たされていますよ」
「ああ、チョコを試作してるんだ。何だか甘い匂いがするなぁとは思ってたんだけど」
「甘いだけでなくて何か香ばしい匂いもしねぇ?俺は菓子作りには疎いんだが、手作りチョコってこんな匂いがするもんなのか?」
「ケーキとかクッキーなら香ばしい匂いもするだろうけど、これは香ばしいと言うより焦げ臭いような…」
「台所から黒煙が漏れてんだけど、大丈夫かよオイ」
「ご心配なく。火事になったら私の水ですぐ鎮火しますから」

 どこまで本気で言っているのか分からない表情でアモールが言った時、台所からソニアが出て来た。アモールが言うにはチョコを作っていたらしいが、何故か 顔は煤塗れでエプロンはあちこち焦げて穴が開き、手にしたトレイの上には香ばしい…と言うより焦げ臭い消し炭が山盛りになっている。
 ソニアはハービンジャーとシラーの姿を見るとにこりと笑って大股に近づいて来た。

「あっ!いいところに来たな、二人とも。丁度バレンタイン用のチョコブラウニーが焼き上がったところなんだ、お前達も感想を聞かせてくれないか」
「チョコブラウニー?」
「ええと…どれが?」
「見れば分かるだろう、これだこれ!朝から何度も試作して、ようやく完成に漕ぎ着けたんだ!」
「…………。申し訳ありませんが二人とも、一口でいいので食べてやってくれませんか」

 目の前にずいっと差し出された『一口サイズの消し炭』にシラーとハービンジャーが微妙な顔になると、アモールが拝む真似をしながら『チョコブラウニー』を一つ取って齧りついた。…が、ガチッという音がしただけで全く歯が立たなかった。
 微妙な沈黙が流れる中、シラーがソニアにジト目を向けた。

「あのさぁソニア、念の為確認するけど、これ、チョコブラウニーなんだよね?」
「そ、そうだけど」
「アモールが齧った時『ガチッ』って言ったけど。つか一口も齧れてねーけど。ブラウニーって黄金聖闘士が齧れないほど固い菓子なのか?」
「あ…あれ?お、おかしいな…レシピ通りに作ったはずなんだけど…」
「…………」

 シラーとハービンジャーも気が進まないながら『チョコブラウニー』を一つ口に入れてみたが、シラーは一口も齧る事が出来ずにギブアップし、ハービンジャーはガリゴリと噛み砕いて飲みこんでから無言で豆をソニアに投げ付けた。

「ちょ、何するんだ!」
「お前に憑いてる殺人菓子を作らせる悪霊を追っ払ってやってんだよ!悪霊退散!鬼は外ーーーッ!!」
「この程度で悪霊が退散してくれれば何も心配はないんですけどねぇ…」
「じゃあ、追い打ちで恵方ロールケーキを置いて行くよ。女神の転生体で天才的な腕のパティシエが作ったものだから、こっちはそれなりの効果はあるんじゃな いかな。あとこれはバレンタインの本命用チョコ。両方試食して、レポート用紙二枚以上の感想文書いておいてくれる?あ、締め切りは一週間後に回収ね。じゃあ次いくよ ハービンジャー」

 これ以上長居をしてはブラウニー以外の試作品を出されるかもしれない。早々に立ち去るのが吉とばかりに、シラーはチョコの箱を二つとロールケーキの箱をアモールに押し付けて用件を矢継ぎ早に告げると、返事も待たずに天蝎宮を出て行った。





 磨羯宮の隠れ甘党イオニアにロールケーキとチョコを渡し、『二枚と言わず二十枚でもレポートを書こう』という有難いのか迷惑なのか分かりにくい言葉を 貰った二人が宝瓶宮を訪れると、乙女座のフドウが宮の主である時貞と向かい合ってテーブルについていた。二人の前に書類が並んでいるところを見ると、どう やら仕事の打ち合わせをしていたらしい。

「フドウ、処女宮にいないと思ったらここにいたんだ」
「ええ。次の任務で時貞と組むので、その打ち合わせを」
「それはそうと、お前達が俺を訪ねてくるなど珍しいな。何かあったのか…」

 尋ねかけた時貞は、ハービンジャーが豆の入った升を持っていることに気付いて嬉しそうに微笑んだ。

「ああ、今日は節分だったか。聖闘士になってからは日本の行事からもすっかり縁遠くなっていたが、こんな形で思い出すとはな」
「シラーも立派な日本オタクになったようですね。どうせなら私の説法にも耳を傾けて更に日本オタクの道を極めるというのは如何です?」
「そうだねぇ…タナトス様が不動明王の説法に関心をお持ちになったら処女宮に日参するよ」
「あの死神様が仏教に興味持ったら、フドウなんかすっ飛ばしてマジモンの大和の神様に話を聞きに行くと思うけどな」
「ふむ、本物の大和の神ですか。…その時は私もぜひ同伴に与りたいものです」
「…で?お前達は豆まきにきたのか?」

 脱線しかけた話を一気に引き戻して時貞が尋ねると、ハービンジャーが残念そうな顔で豆入りの升を見て口を開いた。

「したかったんだけどな、『節分って言うのは誰かれ構わず豆を投げつける行事じゃない』ってシラーに言われたから豆まきしたくてもできねーんだよ。…あ!時貞、お前は日本人だろ?いい機会だから正しい節分の豆まきってやつを教えてくれねーかな」
「そんな難しいものではない。『鬼は外、福は内』と言いながら…」
「あのさ、時貞。話の途中で悪いんだけど」

 そつのない笑みを浮かべて、シラーはやんわりと話に割り込んだ。

「僕とハービンジャーはこの後に用事があるから、豆まきの作法は用事が済んだ後でまた聞きに来るよ」
「ああ、そう言えばお前達の訪問の理由をまだ聞いていなかったな」
「日 本にいる冥妃の転生体…洋菓子店の店長をしてるんだけど…から、黄金聖闘士の皆に渡してくれって頼まれたんだ。…はいこれ、『恵方巻ロールケーキ』と『本 命用バレンタインチョコ(値段未定)』。皆の意見を聞いて参考にしたいって言ってるから、一週間後までにレポート用紙二枚以上の感想文書いておいてくれ る?はい、フドウにも」
「ロールケーキは私と時貞でひと箱ですか」
「そんなガッカリしないでよ。本当はフドウにひと箱渡すつもりだったんだけど、貴鬼のところに羅喜が来てたり処女宮に君がいなかったりで色々と予定が狂っちゃってさ」
「仕方ありませんね、これも運命です。…ところでこのチョコ、『本命用バレンタインチョコかっこ値段未定』というのが正式名称なんですか?」

 隠れ甘党のフドウが箱を早速開けてチョコを口に入れながら尋ねると、シラーは小首を傾げた。

「義理ならともかく本命用だからねぇ。暫定名だと思うけど」
「義理チョコだったらアリなネーミングかもしれんな。『義理用バレンタインチョコかっこ気持ちはプライスレス』とか」
「時貞お前…『時間拳』と言いマジでネーミングセンスねぇな…」
「…悪かったな」
「今の掛け合いも含めてレポートにして提出すればいいでしょう。時貞、私はこの苺味ロールケーキを頂きますがよろしいですか?」
「ああ、俺は別にどれでも構わん。せっかく菓子を頂いたのだし茶でも淹れるか…って、あ!」
「…………。何です、突然大声を出して」
「ああ…」

 茶が入るのも待たずにロールケーキを齧ったフドウが不思議そうに尋ねると、時貞は何とも言えない溜息をついた。

「恵方巻と言うのは、『幸運がやって来る方向を向いて無言で一本食べきる』と言うのが作法なのだ…」
「え、そうなの?」
「方角はともかく一口齧った後で喋っちまったぞ」
「ちょ、時貞!何故そんな重要なことを後出しで言うのです!?」
「長らく日本を離れていたせいでうっかり失念していたし、茶が入る前に食べ始めるとは思ってなかったし、お前ならその程度のこと知っていると思っていた…」
「……………」

 フドウが憤怒の表情になりかけたのを見て、シラーが慌ててなだめに入った。

「まぁまぁフドウ。これは恵方巻もどきのロールケーキなんだから、そんなに気にしなくていいんじゃない?夕食の時にでも恵方巻寿司をきちんとした作法に則って食べればそれでオッケーだよ」
「…分かりました。では時貞、責任を取って夕食には『本場のきちんとした恵方巻寿司』を用意して下さい。処女宮まで届けに来いとは言いません、私が出向いて差し上げましょう」
「ちょっと待て、何故そうなる」
「だって、君が事前に正しい恵方巻の食べ方をレクチャーしてれば今のハプニングは避けられただろ」

 フドウの無茶な発言にギョッとした時貞は、さも当然という顔でシラーが言った台詞に更に眼を丸くした。

「え?今のは俺のせいか?俺のせいなのか??」
「そうに決まってんだろーが。日本人のお前が日本の文化を正しく教えなくてどーするんだよ。自分の失敗棚上げなんて黄金聖闘士のする事じゃねーぞ」
「は?え?ん??」
「時貞、せっかくですからシラーとハービンジャーにも本場の恵方巻を振る舞っては如何です」
「へ?」
「つーかさ、この際だから親睦会を兼ねて宝瓶宮で節分パーティーやればいいじゃねーか。作法に則って豆まいて、日本人が作った本場流の寿司食って、日本人お勧めの日本酒飲んでよ!」
「いいねぇ、それ。じゃあ決定!」
「ちょ…」
「ああ、安心して時貞。タダで食事を御馳走になるのは悪いからね、買い出しした食材の費用は割り勘で良いよ。僕達は用事があるから一旦戻るけど、買い出しとかに手が必要だったら遠慮なく呼んでね」
「………………」

 … こうして、時貞の意思意向意見は見事にスルーされたまま『第一回節分パーティーin聖域』は開催される事となった。最初こそ気乗りしなかった時貞が無 理矢理開き直って気合を入れて開催した節分パーティーは予想以上に盛り上がり、今まであまり交流の無かった四人が親睦を深め、平和に何事もなく終了…する はずが無かったが(何せハービンジャーとシラーとフドウにアルコールが入ったのだ)、この時点でそれを予想している者は誰もいなかった。


NEXT
死神とヘカーテと蟹座のバレンタイン編へ


星矢部屋
総合目次
SS・2012時代
SS・神話時代
SS・蟹座達


 当初の予定では節分とバレンタインをひとまとめにして『2月イベントのSS』にするつもりだったのですが、いつものように長くなってしまったので前後編 と言うか節分編とバレンタイン編で分割することにしました。そしてバレンタインに節分ネタを上げるという、いかにも私なオチがつきました。ちなみにシラー さんは『冥妃の身辺警護』という名目でエルミタージュ洋菓子店でギャルソンとして働いていて、店長である龍神秋乃とは割と仲良く友達付き合いしています。
 作中で上手く説明できなかったのですが、シラーさんが預かったチョコは12箱、ロールケーキは6本入りが7箱です。シラーさんとしては甘党のイオニアと フドウさんにひと箱(6本)ずつ渡して、他のメンバーは二人でひと箱(一人ケーキ3本)のつもりでいました。けど、貴鬼のところに羅喜がいたのでひと箱渡 した+処女宮にフドウさんがいなかったので、『早い者勝ち』でイオニアがひと箱ゲットした、と言う感じです。
 節分パートで書きたかったのは、『ショットガンか!!』という勢いで豆を投げる(そして壁に豆をめり込ませる)ハビさんと、ハビさんに投げられた豆をグ シャァァァと握り潰すパラさんです(笑)。本当は、ロールケーキを丸かぶりするハビシラパラ玄武を書きたかったのですが、上手くオチがつきそうになかった ので没になりました。そのせいで玄武君の出番が名前だけに…ごめん玄武君、別のSSでちゃんと出て来てもらいます(笑)。
 そしてソニアさんは料理やお菓子を作るのはダメダメなイメージがあります。で、当サイトの世界観にΩ黄金を無理に押し込んだので、ソニアさんが割と普通 の女の子になってしまった感が…。アモールとの関係は兄妹にしようかと思ったのですが、原作通り叔父と姪でいいかなと考えなおしました。割と年の近い叔父 と姪で、アモール叔父さんに淡い恋心を持っている乙女なソニアさん。
 時貞とフドウさんは何となく一緒にいる事が多いイメージです。不動明王=仏教=日本人と相性が良さそう、と言うイメージからでしょうか?当サイト時貞は 至って常識人なので、濃すぎるΩ黄金の輪に余り入らず傍観者ポジになる事が多い。フドウさんは達観と言うかナニかを一線越えてる人なのでやっぱり傍観者ポ ジ。傍観者ポジ同士つるむ事が多いとか、そんな感じでしょうか。そして時貞は、当サイトでは『常識人で真面目で苦労人』ポジで安定しそうです。常識人なの でキャラが濃過ぎる変人揃いの同僚のノリについて行けず、真面目なので任された事は一生懸命、でも変人達に振り回されて苦労をしょい込む、みたいな (笑)。つまりラダ課長ポジ。